ひさしぶりに大楠山に登って…

 天気予報では夏日の予報。さらに明日は30℃超えの真夏日!? 気持ちのいい快晴の青空に誘われて、ひさしぶりに大楠山へ登ってみようと出発。

 大楠山は三浦半島最高峰(標高242m)、東西南北からいくつかのルートがありますが、今日は、清掃工場建設のため通行禁止となった後に2020年3月にルート再整備復旧された「衣笠コース」を、途中の清掃工場「エコミル」脇のトイレ休憩所から歩いて登坂します。

 大楠山についてはこのブログでも何度か紹介しています。

大楠山 湘南国際村から - 僕のオートバイ、三浦半島の風

自転車のこと - 僕のオートバイ、三浦半島の風

 

 階段を擁壁の上まで登るとすぐに山道になります。しばらく進み粘土質のすべりやすい急坂を慎重に降りてから振り返ると、長坂の南葉山霊園からのルート分岐ですね。

 昨日はかなり激しい雨だったので、ところどころぬかるんでいます。何か所かは数十センチの細い山道の幅全体がぬちゃぬちゃになっていて、スニーカーで来たことを後悔します。葉山国際カントリーゴルフ場が右に見えて、後半はきつい階段が200段以上も続き、エコミルから登って50分ほどで山頂広場に登頂。

 コロナで立入禁止されていた展望鉄塔が解放されていたので、早速登って360度の展望を眺めながら、汗を風で乾かします。

↑ 横浜・金沢八景から横須賀市街と猿島(通信塔の右)方面

↑ 観音崎から浦賀方面  海を挟んで向こうは房総半島の鋸山方面

↑ 野比から三浦富士、三浦海岸、三崎口方面、右の小田和湾奥に陸自武山駐屯地

↑ 小田和湾、佐島、広大な相模湾

↑ 秋谷、葉山、三ヶ岡山の上に江の島、鎌倉逗子方面、富士山は左の薄雲の中

 

 素晴らしい展望でした。

 そして広場でウエストバッグに入れてきたコーヒーとシュークリームをいただき、下山。しばらく降りたところで、帽子の頭に乗せた偏光サングラスがないことに気づき、また階段を登って休憩したベンチを探すも見つからず、安物だからさっさとあきらめます。

 あとは下るだけ、と思うも下りがやはり危険。とくにぬかるんだところは慎重に…と考えていたのに、一瞬のステップミスで右足が滑った! 体が右に倒れる瞬間に、思わずついてしまった右手からいや~な音がして、一呼吸おいて激痛が来ました。「あ~ やってしまった」と思いました。

 登っているときに、「やっぱりスニーカーじゃなくてトレッキングシューズを履いてくればよかった、昨晩からそう考えていたのに、今朝は何でスニーカーで出てきてしまったのだろうか」と後悔しつつ、「帰りの下りの方が危険だから気をつけなきゃ」と自答していたのに… 後で思えば、やっぱり気持ちが散漫だったのかもしれません。

 そして整形外科クリニックに行きレントゲン写真を撮って診察してもらったらやっぱり手首の橈骨(とうこつ)の骨折だそうです。どこが骨折ラインか、医師にくどいほど聞いて指し示してもらっても、素人の僕にはどうにも見えませんでした。だいたいこの黄色い矢印の先辺りらしいです。

 「ちょっとズレているから位置を直してからギプスで固定しましょうね」「ちょっと痛いですよ」と言われたけど、問答無用の力で手首の骨を押されて、「ちょっと」どころじゃない激痛に、僕は思わず大声で悲鳴をあげてしまいました。処置室を出て待合室に戻ると、診察待ちの老若男女や子供たちから複雑な(大人は直接は見ないけど空気でわかる)視線を浴びて、ひどく恥ずかしかったです。

 いやぁ~、参りました。誰のせいでもない、ぜんぶ自分のせいです。大反省です…。

 

 おしまい。

 

続報

 数日後、再診で写真を撮ったら前よりまずい位置にズレていることが判明。結局手術してプレートを入れることになりました。あんなに痛い思いをして整復されたのにまったく無駄だったという事に(涙)。

 市立の総合病院に二泊三日の入院・手術をして、人造人間になってしまいました。

 ところでこのプレート、人の顔に見えませんか? ツンツン髪の毛を逆立てて、ちょっと笑っている… メーカーの技術者さん、なかなかいいセンスしていますね。

 取り出し手術を終えたら、もらってキーホルダーにしよ~っと!