鉄塔 三崎線

 梅雨の狭間のよく晴れた日、BRONCOでトコトコと散歩がてらに走ってきました。

 太田和から長坂に抜ける、お気に入りの裏道からちょっと入ったところ。長閑(のどか)な田舎の風景です。荻野川が用水路みたいになっているところ、上空には送電線が大胆に渡っています。

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 僕の大好きな小説のひとつ、「鉄塔 武蔵野線」を思い出します。小学生の男の子二人の、ひと夏の冒険の物語です。1994年の日本ファンタジーノベル大賞です。

 小説を読む方には、ぜひご一読をお勧めします。

≪参考≫ 鉄塔 武蔵野線 - Wikipedia

 初出の単行本(絶版)、新潮文庫(絶版)、ソフトバンク文庫、と改稿されて三種ありますが、僕は最初の単行本がいちばん好きかな。しかし、むかし大掃除で断捨離したときに古本屋に売っちゃったのか、見つからず、けっこう後悔しています。今、僕の本棚にあるのはその後に手に入れたソフトバンク文庫版です。

 映画化もされており、主人公は(子役時代の)伊藤淳史さんです。僕は映画の方も好きで、DVDを買ってこれは今も持っています。長男とこの映画を見てから、よく一緒に冒険サイクリングに行くようになり、その昼食は「もやしそば」が定番でした。

 さて、この写真の長坂の鉄塔は、三崎線から長坂線が分岐している変型の鉄塔で、小説的に言えば頂部は料理長(コックさん)型ですが、金色に光っているので、冠をかぶった「王様鉄塔」とでも呼ぶのでしょうか? でも碍子連は基本的には「女性型」だから、「女王様鉄塔」ですね…。

 

 長坂から海沿いにトコトコ、秋谷海岸でひと休み。ふらっと立ち寄った秋谷漁港の脇でナイスな写真ポイントを発見。

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 正面は秋谷の立石です。海風が気持ちいいです。

 

 おしまい。