BRONCO 南足柄 大雄山最乗寺へ

 紅葉の見ごろとの情報を見て、BRONCOで三浦半島を脱出して「金太郎のふるさと」とも言われる南足柄の、大雄山 最乗寺へ向かいました。

 天気はパーフェクトな快晴。途中、県道77号線からきれいに富士山が見えました。手前は金時山から足柄峠あたりでしょうか。

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 この先、GoogleMapナビで狭い裏道に誘い込まれてちょっと難儀しましたが、県道78号で酒匂川を渡り、大雄山駅を左に見送って最乗寺へ向かう参道をなだらかに登坂します。

 最乗寺までもうすぐというところ、左に大型バス転回駐車スペースがあり、そこにきれいな紅葉(黄葉)の大木が見えたので減速、左折してそのスペースに入りどこに止めようか?といったん停車したところで、「おっとっと」と左に立ちゴケ!!

 瞬間、なんで?何が起きたの?と思いながら、左足で立ちきれず、尻餅をついてごろんとひと転がりしてしまいました。立ち上がってみると、なぜかまっすぐ立てずにフラフラします。何か重力場に歪みがあるような感じ…。少し落ち着いてから、気を取り直してオートバイを起こしにかかります。

 腰を低くラグビースクラムを組むような姿勢で「ヨッ」と半分持ち上げて、「フンヌッ!」と向こう側へ起こしにかかったとたん、両足の太もも裏に「ピキッ」という痛みが走り、力が入らなくなってしまいました。そうです、肉離れです。過去にも経験があるからわかります。特に右が痛い。

 オートバイをいったん寝かせて、再び起こそうとトライするも痛くてまともに力が入りません。太もも裏をさすりながらしばし困っていると、通りがかりのカメラを持った男性が声を掛けてくれました。「大丈夫ですか?手伝いましょうか」とのお言葉に素直に甘えて、二人で「せ~のっ」と起こして無事サイドスタンドをかけ、心からのお礼を申し上げました。

 そしてBRONCOを押して移動させて撮った写真がこれです。

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 きれいな写真が撮れました。今度の年賀状はこの写真を使おうかな…。

 肉離れは痛いけど何とか歩けるし、力を入れなければオートバイ乗りも問題ないので、予定通りツーリングを続行することにしました。携行工具のスパナでミラーの曲がりを直し、スタートしようとしたらまた問題発生!! シフトペダルが曲がってしまって2速に上がらないのです。

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 携行工具ではなかなか使える工具がなくて難儀しましたが、いちばん長いスパナをクランクケースとのすき間に入れてテコにして、なんとか2速に上がるところまで曲げ戻すことができました。帰ったら、携行工具を見直すことにします。

 そして参道をさらに登坂し、駐車場にBRONCOを置いて、最乗寺を参拝してきました。情報通り、モミジの紅葉が見事でした。

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 最乗寺を後にして、足柄ふれあいの村から苅野の一色橋まで静かな山の中の道をトコトコと流し、帰途につきました。
 

 途中のラーメン屋さんで遅い昼食をとりながら、立ちゴケの原因を考えました。

  1. 寒くて体が硬くなっていた。自宅を出発するときにストレッチをしようと思っていたのに、モコモコの厚着を理由にサボって出発した。
  2. 買ったばかり新品のブーツ(安全靴)のつま先の厚みとソール土踏まずの凹み具合が、シフトペダルとステップの操作位置具合に慣れていなかった。
  3. 森の中の参道で暗い日陰だったにもかかわらずサングラスをかけたまま運転していた。
  4. ゆるい登り道路から左折侵入したスペースは、意外な傾斜がついていた。しかも周囲の木々は直立しているようで実はみんな同じ方向へ少し傾いているみたい。

 これらのことが複合的に影響し「重力場の歪み」みたいに感じられてちょっとした車体の傾きに対処できなくなってしまったみたいです。

 さらに、130kgを下回るほど軽量なオートバイを楽に起こせなかったのはショックでした。肉離れしていなければ起こせたのかもしれませんが、肉離れしたのも当然自分の責任です。太ももは人の最強の筋肉なのでこれを使う起こし方はともかく、フロントブレーキを縛って固定してハンドルバーをテコにした起こし方をするべきだったかも。

 反省すべきは反省しつつ、無事に帰宅できたことに感謝。

 

 おしまい。